子供に伝えたい価値観を探す2つのステップ

前回のブログ記事で、自分の価値観を明らかにすることが大切だというお話しをしました。では、どのようにして価値観を探すのでしょうか。

次の2つのステップを踏んでください。

ステップ1

まず次の事を考えてみてください。

  • どのような価値観を子供に伝えたいですか、また、どのような価値観を子供に受け継いで欲しいですか。

  • あなたが自分の家族や、コミュニティーや育った文化からいた価値観はどのようなものですか。

  • あなたにとって最も重要な価値観は何ですか。

  • パートナー・配偶者の方はどんな価値観を持っていますか。

ステップ2

価値観リストに基づいて、あなたが人生で、あるいは親として実現させたい価値観を20個選んでください。

あなたが選んだ20の価値観のうち、5つの特に大切な価値観を選んでください。(5つに絞りにくい場合、6つ、7つでも構いません)

その選んだものを5つ価値観は、あなたの核となる価値観(コア・バリュー)です。

なぜ、価値観を「選ぶ」のか

私が主宰する育児セミナーでこの「価値観をみつける」エクササイズをしたところ、ある参加者が、「このリストのうち、ほとんど全部が大切だから、選ぶのは難しい」と言いました。

では、なぜ敢えて選ぶのでしょうか。

それは、異なる多くの価値観を同時に追求するのは難しいからです。自分の体現したい価値観・核となる価値観をピックアップすることで、優先順位をつけることができます。

例えば、私がピックアップした核となる価値観には、誠実であること、共感すること、創造性、といったことが含まれていました。これを選ぶ過程で、例えば、「人から好かれる事」とか「富」といったことを捨てました。もちろん、お金を持つことで私や家族の生活が成り立ち、人から好かれて人的ネットワークを広げることは大切です。ただ、「富」とか「人から好かれること」は私が最も体現したい価値観ではない、ということなのです。そうしますと、私にとって何が必要なのか、あるいは人生で何をしたいのかということ、がよりクリアになりました。

さて、あなたはどのような価値観を見いだしましたか。

あなたが選んだ価値観は、あなたのパートナー・配偶者と異なっているかもしれません。仮に異なっていたとしても、無理にすり合わせたり相手の価値観を否定する必要はなく、一緒に育てるなかでことで、多様な価値観を子供に伝えることが出来ると思います。