自分自身を変えて、育児スキルを身に着ける

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この記事では、私が最も読み込んで愛用してきた育児書についてお話しします。YouTubeも是非ご覧ください。

Becky Bailey著「Easy to Love, Difficult to Discipline」という本です。

この本は、心理学や科学的知見に基づき、親自身が自分の感情や行動をコントロールした上で、育児のスキルを実践するための具体的な方法を提唱しています。そして、親も子も自己肯定感を高められ、自信が湧き、親子の絆を深め、子供の自立心や責任感を養い、子供の感情を尊重してEQ(心のIQ)を高めることをめざしてます。乳幼児から10代前半の子供を持つ親や教育者の方に特におすすめです。

著者のBaily博士は、40年間の経験を持つ子供の教育と発達心理学の専門として数多くの賞を受賞してきました。また、Bailey博士が提唱するプログラムは1996年から始まり、現在では42か国の親や教育者から支持され、このプログラムを実践する幼稚園・学校がアメリカを中心に世界各地にあります。

まず最初に親自身が変わろう

この本の素晴らし点の一つ目は、子供に働きかけたり躾をするためには、まず自分自身を変えていこうと言うアプローチです。結局のところ子は親を見て育つのであり、親自身ができないことを子供に求めるのは難しいと思います。「私がやっていることではなく言うことをしなさい(Do as I say, not as I do)」というアプローチは、その場では効果があるかもしれませんが、長期的には続きません。

対症療法的な育児スキルではなく親自身が変わることが求められるので、より高い効果が期待できます。例えば、3歳の子供がこれがほしいと感情的になってだだをこねるのが我慢できないのに、私たち親は子供感情的に叱りつけてしまうということはないでしょうか。

そこで、この本は、親自身の気持ちの持ち方や行動をどうしたらいいのかということを教えてくれます。

より効果の高い育児アプローチ

また、この本にある育児アプローチで子供に接すると、より高い効果が期待できると思います。よく、子育ての専門家などが「子供に怒鳴ったりしてはいけない」と言いますが、じゃあどのようにして怒鳴らないようなになれるのかということまでは、なかなか教えてくれません。

その点、この本は、まず親がセルフコントロールをする力を見つけた上で子供に関わってゆく、というアプローチを取ります。対症療法的なものではなく根本的に私たちが変わることが求められますので習得するのに時間はかかります。でも、1度身に付けてしまうと長い間使えますし、こういったセルフコントロールや対人スキルは、自分の子供以外、例えば配偶者やパートナーにも使えます。

無理なく育児スキルを学べる

さらに、セルフコントロールや育児スキルを身に着ける具体的な方法やケーススタディーやエクササイズを提供していることから、読むだけで、無理なくわかりやすく育児スキルを学べます。実際、私も、この本に沿って、試行錯誤はありましたが、着実に育児スキルを積み上げることができました。

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私は今6歳と3歳の子供がいますが、この本に書いてあることを実践することによって、子供との絆が深まったり、子供とのコミニケーションがとてもうまくいくようになりましたし、喧嘩してしまうようなシチュエーションでも、親子間でお互い協力し合うと言うことができようになりました。また、私の感情や自分自身を大切にできるようになりました。ですので、親も子供もよりハッピーになれたと思います。

この本を私が主宰する母親グループで使ってきましたが、「子供への関わりがとても良くなった」と好評をいただいています。

YouTubeでも、以下の育児スキルについてお話ししています。

子供との絆を深め、励まし勇気づける育児スキル

子供の良いところをみて、善意をくみとる育児スキル

受容し、子供の気持ちに共感する育児スキル