経済と教育・子育てとの掛け算でできること

私が発信する情報は主に経済や教育・子育てですが、時々、なぜ経済と教育・子育てという全く異なることを同時に発信し続けてるのですかと聞かれます。

実はそれは私の中では別々のものではなく、 相互に見せずにつながっているものです。

1.経済学の発想を使って、選択と集中の子育て

経済学というのは、限りあるリソースを使ってどのように自分の望むことを達成するかを教えてくれる学問です。

この経済学の発想が、日常生活の時間の使い方に応用できます。

例えば、先月に開催していた子育て講座で参加者の方とお話しした内容ですが、家事などをしながら子育てをする女性がどのように時間(私たちの大切なリソース)をやりくりして、自己実現や子育てを両立させるかが多くの女性にとってカギになります。重要でないことや他の人にも出来ることは外注したりパートナーなど家族に任せたりすることにより、自分にしかできなく重要なことにフォーカスするという発想です。

例えば、私にとっては、「洗濯物を畳む」というのはあまり好きな家事ではなく、だいたい他の人に任せています。

そして、私にしかできなくて重要なこと(子供に日本語の絵本を読み聞かせる、息子のオンラインスクールの手助けをする、など)に時間を使っています。

このように、時間やお金や周囲のサポート(家族、保育園、シッターさんなど)を使いながら、選択と集中で自分にとって重要なことにフォーカスできますが、基になっているのは経済学の発想です。

2.子育て世代にこそ知ってほしい、経済や金融のこと

また、私の元々の専門である経済や金融について、特に今まであまりそういう分野に関心を持たなかった女性に知ってほしいことです。

私は2,3年前から経済や世の中のことを多くの方々、特に女性にわかりやすくお話ししてきましたが、それを始めたきっかけは、子供が出来てから知り合ったママ友さんや、ヨルダンに来てから知り合った女性たちとの対話でした。

アメリカにいたとき、公園で子供を遊ばせている時にママ友さんが「これからの経済はどうなるの?子供がどんな時代を生きるのか心配」と私に相談してきたことがありました。

また、ヨルダン在住日本人女性との「おかんアート倶楽部」という手芸をするサークルで「子供の進路のアドバイスをしたいのですが、これからの世界はどうなるのですか、日本経済はどうなるのですか」といった事を尋ねられたりしました。(ヨルダンに駐在員家族以外の日本人女性がいるの?と不思議に思われるかもしれませんが、ヨルダン人男性は積極的に情熱的に求愛するので、ヨルダン人男性と外国で知り合い結婚してヨルダンに来る女性がいるのです)

そんな経験から、特に女性に経済を知ってもらいたいと思っています。

3.それを知ってどうなるか?

それは、私たちがより良い選択をすることができるからです。私たちが現在決定する事が実は子供の世代に大きな影響を与えます。 例えば、 持続可能な社会に向けて温暖化や環境への規制をしたとするというのもいわゆる経済政策の意思決定の一つです。これは現役世代だけではなくて将来的に子供達(あるいはその先)の世代に大きな影響を与えます。

こんな風に、私の中では経済や教育・子育ては相互に繋がっています。


教育と経済について、先日Facebookライブをしたビデオを少し編集してYouTubeにアップしました。ご興味あればどうぞ。

それでは。