前回の記事で、特に家族や友人や同僚など親しい相手に怒りそうになった時、「そんなはずではない」とか「けしからん」と嫌なことに目を向けるのではなく、「自分は何を望むのか」ということに注意を向けると、結局は自分の望む状態を達成しやすくなるというお話しをしました。
私たちが望むことは、身近な人を怒ることで相手を傷つけたり「なぜ怒ってしまったのか」と後で自分を責めることではないはずです。
では、どうすれば、怒って感情を爆発させそうになった時に、怒るのではなく「自分の望むもの」にフォーカスすることが出来るのでしょうか。
ここでキーになるのは自己コントロールです。
自己コントロールとは自分の気持ちの持ち方や、何に自分の注意を向けるかや、自分感情のあり方をコントロールする力です。
自己コントロールには、様々なものがあります。例えばダイエットをしてる時にお菓子を食べたい衝動を抑えるというものがあります。
また、子供や家族や同僚など相手がいるときには、相手の言動を「けしからん」とか「そうするべきではない」と相手を非難し感情を爆発させ怒るのを抑えるときにも、自己コントロールが使えます。
さらに、 相手が私たちの望まない行為をしてしまった時に、相手を即座に責め立てるのではなくて相手の立場や気持ちを考えるというのも、自己コントロールです。
小さな子供を育てている親が、自分の子供が泣き叫んでいるときに、子供に対して怒ったり責めるのではなく、子供の悲しいとか悔しいとか怒っているといった「泣き叫ぶという行為」の根底にある感情を受け入れるというのも、自己コントロールを要するものです。
このように自己コントロールを保つようになると、怒りを抑えることができるのみならず、家族や同僚や子供といった身近な人との関係も劇的に向上するものです。
ところで、自己コントロールとは生まれ持った資質などではなく、訓練や練習や経験次第で誰もが向上させることができることが知られています。
また、人間関係における自己コントロールというのはパターンやコツがあり、どんなものがあるかを知るだけでも自己コントロール向上に役立ちます。
それでは。