日本人が気づいていない、日本の素晴らしさ

日本人が気づいていない日本の素晴らしさは、世界の多くの人が渇望しているものだと気づいていましたか。

少し前に、私が所属しているヨルダンに住む外国人を対象とした読書クラブの会合で、日本についての本を皆で読むことになりました。そのクラブは、毎月課題図書(ノンフィクション)を決めて、月に一度集まって本について議論しています。

そのクラブの多くの方が日本に関心があり、日本について良く知りたいので、日本人が書いたノンフィクションの本を探してほしい、といと依頼されました。(ただし、近藤麻理恵さんのこんまりメソッドについて書かれた本は既に多くのメンバーが読んでいるので、「こんまりさん以外のノンフィクションの本」、という条件つきでした。)

ところが、 日本人による、日本について学べるノンフィクションの本(かつ、アマゾンキンドルで入手可能な本)を探すのは、とても難しいです。

外国人が日本についた本(ワビサビや茶道といった日本の伝統や歴史について書かれた本)は沢山ありますが、多くは外国人からの視点で書かれていて、残念ながら、ステレオタイプのようなものも少なくないです。日本人の私が読むと「これは違う」と言う違和感を感じてしまいます。

フィクションに幅を広げると、三島由紀夫さんや村上春樹さんの本が世界中で愛読されています。しかし、私が所属しているその読書クラブはノンフィクション限定のクラブなので、ノンフィクションの本を選ぶ必要があったのです。

日本では、日本人の自伝が多数出版されています。例えば、ホンダの創始者本田宗一郎氏、京セラの創始者稲森和夫氏など、本当に数多くの方が自伝・伝記を出されています。しかし、不思議なことに、そういった本で日本人によるものは英訳され海外で出版されることなく、日本だけで読まれています。海外に出ると、ベストセラーになると思うのですが。

それで私は探してあげく、黒柳徹子さんの「窓際のトットちゃん」を選定しました。結果として、そのクラブの参加者は皆「窓際のトットちゃん」をとても気に入り、その会は成功に終わりました。

ただ、となりのトットちゃん何十年も前に書かれたもので、今の日本の良さを表すものではありません。それはまた、黒柳さんの個人的な体験に焦点をあてた本で、非伝統的な教育についての見識を深めるのには向いているかもしれません。

しかし、「トットちゃん」の本は、日本について理解するとか、外国人が日本について学びそれを彼らの生活の質(Quality of life)の向上に役立てる、という類の本では必ずしもありません。

そこで私が思ったのは、もし日本人が日本のことを世界に向けて発信したら、世界中のものすごく多くの人がそういった情報を欲しがると思いますし、素晴らしいビジネスチャンスにもなるということです。

日本の素晴らしさは世界の多くの人に知られていますし、日本についてもっと知りたいという外国人は無数にいます。

外国人がどのようなことを知りたいかと言うと、日本の伝統文化や歴史のみならず、日本人の考え方や生き方なのです。そういったものからヒントを得て、彼らは自分たちの人生に活かしたいのです。

日本国内に住んでいると、日本の良さを外国人にアピールできるのは、例えば観光だとかアニメとか映画、日本製の車や精密機器くらいだと思われるかもしれません。しかし、それ以外にも、日本人は気づいていないかもしれませんが、日本の良さ・素晴らしさを世界に向けて発信できるものがたくさんあります。

それらの多くはオンラインで日本に居ながら発信可能です。しかも日本人でそれをしている人はごく少数なので、これはある意味ブルーオーシャンです。

「海外に情報発信」と言うと、言葉の壁を感る方もいるかもしれませんが、それは何とかなります。実際、翻訳の分野は AI の技術が物凄い勢いで発達しています。

言葉よりも重要必要なのは、日本人の良さを持ってグローバルに情報発信しよう、世界に進出しよう、という気持ちです。

なお、私自身は、最近は日本語での情報発信に比重を置いていますが、海外への夢は膨らんでいます。近いうちに、私自身がそういった日本の良さを海外に発信してビジネス化することを目指しています。

日本の良さを見つけて、どんどん発信しましょう!